↑オセロです。
この写真を見た時悲しくなりました。
オセロはKさんの事を見つめています。
そしてKさんもオセロを優しく撫でています。
こんなにもなついているこのコを
置いていこうと思うなんて・・・。
人間のやる事は残酷ですよ。
そうしたくなくても
とても対応できない数の猫達と関わってしまうと
どうしようもない状況に追い込まれます。
いろんな件に関わるたびに
耳にするたびに
多頭はいけない
多頭は危険
何度も何度も思います。
ましてや外のコ達と関わりすぎる事の危険性といったら
今回身を以て経験する事となりました。
生粋の野良さんもいる訳です。
ゴハンを何年もあげているのに一度も触れた事がない、というコもいます。
そんなコは保護して室内で飼う事は難しかったりもします。
無理して室内に入れてみてもパニックに陥ったり
ケージに閉じ込めておく事しか出来なくなったり
かえって可哀想な状況を生み出す可能性もあります。
どうしても判断していかなければならない中で
自分の判断ミスもありうる訳です。
正解なんてものもないでしょうし。
本当に難しい選択をしていかなければならなくなるんです。
今回の件で
Kさんのような人物が
表面化していない所で
きっと沢山いるのだろうなと
すごく感じました。
ウチの地域猫活動場へ捨てられるコの中には
外猫に餌を与え、苦情が出て
どうしようもなくなったり
今回のように引っ越してしまい
困ってまとめて捨てていったのだろうなというような
兄妹でもなさそうな
でも皆仲が良かったり意外と上手に距離感をとれている猫達が
まとめて捨てられたりもしてきました。
Kさんは
センター職員さんと私と話し合いをしている時に
急に泣き出し
「分け隔て無く接したいのに」(本当は置いて行きたくないと)
と口にしました。
それまでは、連れていけない、お金がない
愛情のかけらもみせないような発言ばかりしていたKさんだったので
そんな気持ちも持ち合わせていたのかと
正直驚きました。
Kさん自身
身寄りもろくになさそうな
他人も信用しない
被害妄想はひどすぎる・・・
完全に病気の域のような方です。
他人を信用しませんが
こちらが全面的に協力しているせいか
自発的に食事代を出してみたり
購入して持ち込んだものの支払いなど
自分から率先して出したりする・・・
妄想癖がなければまともな面もあったりします。
年齢は60代という話。高齢。
そんな人物です。
そしてKさん宅のはす向かいの餌やりご夫婦も高齢。
その地域の餌やりさんも70代。
更には魚のアラをぶちまける高齢の迷惑な餌やりさんは孤独死をし
Kさん宅からほんの少し先の餌やりしていた奥さんも亡くなり
そこの猫達はいつしか消えて・・・今は2匹という話。
小さな小さな地域でこれだけの高齢者が猫に関わっていた。
皆たった一人で沢山の猫達と関わっていた。
そうして2人亡くなり、1人は引っ越した。
なんなんだ、ココは!と活字にすると改めて思う。
でも絶対こんな小さな町は沢山あるんだ、
今回の件でよーくわかった(気がしてる)
高齢者、市営住宅の住民・・・
病んでいる人や寂しい人たち・・・
懇願しているように見える目で見つめてくる猫達は
無意識のうちに自分に似たものを感じるのか・・・
その場だけ可哀想に見えて
そのコ達の先は見えない。見ない。見てくれない。
猫と関わり、増やし、手に負えない状況を作り
安易に差し伸べた手を無残にも離し見捨てていく・・・
恐ろしいです。
飼い主のいない猫達と関わる方々の問題は
単なる猫問題じゃないですよ。。。
きちんと全国民にTNRや地域猫活動を町内単位で発信しても良いくらい・・・
というかしなければならない所まで来ていると思うのですが。
これだけたった一人の人間が沢山の猫に関わっている、
関わってしまう環境にある訳ですから。
地域猫活動が市政だよりに掲載される事もあるかもしれませんが
せめて愛護フェスティバルがある時くらい
町内の回覧板で啓発とTNRと地域猫活動の発信を
行政が率先してやっても良いんじゃないかなと思うのは
ボランティアのわがままな発言でしょうか。
いま、どうぶつ基金がじわじわ全国でひろがってきていますよね。
飼い主のいない猫とかかわるならばTNR!と
どこででも掲示していける時代になってきていると思うのですけどね。
今回の19匹・・・
1匹は行方知れず
1匹は事故
5匹+6匹は飼い主探し
60歳のK宅へ連れて行った4匹の猫達は1匹はまだ1歳で
別のコはなかなか手のかかる野良っコ。
Kさんの年齢や世話の仕方を考えると将来がとても不安。
1歳のコは寿命を全うできるのかとも思ってしまう。
そして地域の餌やりさんに任せた残り2匹・・・
1匹は毎日食べに来ているが
1匹はどこへ行ったのかわからなくなってしまった・・・。
他県のK宅へも捕獲、搬送、掃除に部屋作りから数回通った。
保護猫達はかなり無理して預かってもらっている・・・
一人の人間が沢山の猫と関わり見捨てた事で
何人もの人に迷惑をかける事となった。
一番迷惑被ったのは猫達になるのかもしれないけれど。
それでも全ては救えていない・・・
それだけとても大変なのだという事なんです。
・・・大変?
たったこの二文字で言える事なのかとつい思ってしまうくらい。
K宅前から猫は消えた。
ただ「餌をやるな」では
周囲に猫達は散らばり、ゴミを荒し、減りはしない。
今までと全く何も変わらず反対に更に悪化するのではないかと思う。
そんなのなんの解決にもならない。
「自分が責任を負える頭数としか関わらないよう意識を持つ。
餌をあげるのならばTNRをする。
捕獲や手術などやり方がわからなければ行政に聞けば教えてくれる仕組みを。
地域猫活動も大切だけど敷居の高い活動よりも
TNRなど目の前の小さな活動を個人でできる世の中に!」
また、ダラダラと書き連ねてしまいましたが
何か伝わってくれたら嬉しいです。
飼い主のいない猫に関わっている方々が
一歩前進してくれる事で
絶対変わって行けると思うので・・・
みなさまよろしくお願いします!
人も猫も住みよい町にしていきましょうよ。
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