6月3日火曜日のこと。
「親子猫が捨てられている!」
そうメールしてきたのは、家庭の事情でしばらくお休みをしていて
やっと復帰してきたFさんだった。
ああ、また来たか。
わかりました、ちょうど外なので
とりあえず現地に見に行きますね。と返信し
地域猫活動場へ行ってみると
親子猫は箱の中で固まっていた。
声をかけると子どもの方は出て来て大喜び。
お母さんの方は?とそっと手を入れると
箱の奥にはりつき固まりつつも撫でさせてくれた。
子猫は首輪もしていた。
親子猫は見るからに家猫な感じで
現場でそのまま地域猫にすべきか・・・
頭抱えつつ、滅入りつつ、しばし途方にくれ座り込んでいると
子猫の方が私の膝へ勝手に乗って来てずっと抱かれたままでいた。
こんなじゃ生きてはいけないのだろうなぁと
トボトボと車へ戻り捕獲機を持ち出して親子猫を捕獲機へ入れた。
案の定簡単だった。
とりあえずウチにもまだ卒業出来ていない保護猫がいる為
地域猫仲間に頼み込んで数日だけの約束で置いてもらえる事になった。
そしてそのお宅へ向かっていると
車走行中、猫達の様子を見ると母さん猫が泡を吹いているのだ。
子猫もくっついているので母さんの泡付き涎が頭についたりして(苦笑)
それがどうやら車が停まっていると落ち着く。
動き出すと泡を吹く・・・。
よっぽど怖い思いをしたんだなと悲しくなった。
保護したからには頑張るしかないし、と
気持ちを切り替えている所に
ふと携帯を見たら着信2回入ってて。
あららと思ったら仲間からLINEでメッセ。
「合計三匹います」
「早く来てーーー」と
悲痛そうなメッセで私も真っ青(汗)
とにもかくにも再度現場へ行くと
3匹は茂みにそれぞれ隠れていたが
馴染みのおじちゃん、おばちゃんに一匹ずつ見ていてもらったみたいで
一匹ずつ大きなケージに入れた。
内心ギャーなりながら(苦笑)
するとまだ更にいる事が判明。
排水溝に二匹もいるのだ。
とにもかくにも餌でつって保護しようと思うのだが
なかなか体を出さずに手こずっていたものの
無事一匹救出。
でももう一匹がどうにもこうにも餌になびいてくれない。
しばらく粘ったのだが無理だと判断しその日は断念した。
この時点で保護出来たの6匹、確認出来たの7匹。
どうするのーーー!?と半分泣きそうになりながら
ブーチーマーケットさんに頼み込んでみて
OKをいただいた・・・
(ホント申し訳ないです(泣))
そしてそのままブーチーマーケットさんへと走った。
ブーチーさんへ預けた後、不安で過ごしているだろうしと
そのまま現場へ戻り捜索。
すると逃げ去る猫影を発見!
あの子だ!と逃げた方向へ向かうと
姿があったので慌てて捕獲機を仕掛けた。
そして無事に入ったのでホッとしつつ見に行くと違う猫・・・。
しかもシャムで首輪をしていた。
黒風船さんも来てくれ、二人で悩んで悩んで悩んで
結果一旦放した。
捕獲機に入った時の暴れ方・・・
猫さんの態度・・・
近所の飼い猫という事は?
この子を保護して本当に良いの?と・・・。
結局走り去った子は見つからずに帰宅した。
明くる日、黒風船さんが単独で捜索に行ってくれていた。
吉報が入り、無事保護!
良かった!と万歳しつつ仲間に写メ付メッセを送ると
排水溝内で見た子はこの子じゃない!と言い張る。
えええ!?まだいるの!?
と半信半疑だったもののその日の夜も捜索へ・・・
現場へ向かうと、地域猫が1匹、道路上で倒れていた・・・
キジトラで尻尾が短い。ヒロちゃんだった。
まだ温かく亡くなったばかりだった・・・。
ヒロちゃんは近所のお宅の人が増やした猫だった。
母猫の手術費しか出さず子猫達は知らないと言い張った。
仲間が頑張って説得し手術費用を持ち
なつこいコ1匹だけなんとか譲渡。
世話もしてくれなさそうなのでなんとか地域猫達の仲間へ入れれば・・・と
苦労したコだった。
やっと私にも懐いてくれていたのに・・・。
仲間に連絡しそのままヒロちゃんを連れて仲間宅へ向かった。
ただただ寝ているだけのとても可愛い顔をしていた。
他の仲間も顔を見に来てくれた。
その日はヒロちゃんを見送って。捜索せずに帰宅した。
翌日、気を取り直して捜索。
地域猫のいる所へいくと暗闇に猫1匹。
誰かね?と顔を見ると
ダーッと走り寄って来てベタベタベタベタ。
このコなのか!と早々にキャリーに押し込む。
キャリーに入れられた猫さんはニャーニャー言い出した。
すると、余所からも猫の鳴き声が!!!
ええええ!?とあわててその声の方へ向かうと
木の上にシルエットが!
こっちが本物か!と
先ほどのコが拍子抜けするほどの懐こさだったため
これで納得。ようやく捕まえられる!と捕獲機をしかけるも入らない(苦笑)
じゃあこのコでおびき寄せちゃおう!と
そのコのキャリーと捕獲機を並べてしかけると
ゴハンではなく相棒の方へて必死に寄っていく。
それじゃダメじゃないよーと粘っていると
相棒に会えた安心感でしばらくすると
ゴハンの方に興味がいき、無事確保となった。
帰りの車中、どんな恐がりさんなのかね〜と
ケアが必要のかと思いきや
すぐに甘えてきてびっくり。
そりゃあいきなり外に放されたら恐怖しかないよね。
知らない場所、知らない人に犬や猫、何が出て来るかわからないし
こわくてこわくて仕方なかったんだろうなぁと。
何日間も1匹で過ごしていた事を思うと
また捨てた奴に腹が立った。
これで全員かと思っていたら
アビ茶色の長毛の目撃情報があり
私もとうとう本日目撃。
ただ、迷いもせずひたすら逃げて行くコなので
後ろ姿を茫然と見るしかできなかった。
一瞬だったが可愛い顔をしていた。
ゴハン食べれていると良いのだけど
全く自分からアプローチ出来ないので厳しいだろうと思う。
振り返りすらしないコだから。
一旦放した首輪シャムも
結局この捨て猫一家の一員なのだと確信している。
なんとか居着いてくれているが
なかなか距離は縮まらず、出て来ない日もある。
先日はかなり接近出来たが
首輪はドクロのネックレスみたいなものだった。
犯人は男性か・・・。
一番チビのミリには磁気ネックレスがつけられていた。
メス猫1匹だけ手術をしていて
他は全員未去勢。
母猫らしき猫がいない。
まだ抱えている可能性がある。
そしてどういう繁殖をしているのかとあまりに理解に苦しむ
エイズキャリアが9匹中4匹。
こんな悪質な遺棄は16匹の捨て猫以上だ。
私達の活動は地域猫活動なので
保護する為のベースなどほとんどない。
こんな事を再犯されるととても耐えられない。
今でもとても耐えられない状況だけど
沢山の方の力を借りているのでそんな事も言っておられず
今はただ前を向いて皆の幸せをつないでいくのみ。
頑張るしかない。
皆さんにお願いです。
何度も何度もお願いします。
関わっている猫達の不妊去勢を是非是非よろしくお願い致します。
ブリーダーさんなんていりません(すみません、きちんとやられている方)
猫を商品にしないで欲しいです。
愛情を持って接しているかもしれませんが
値段をつけていればきっとそれはどこか歪んでいくと思います。
ペットショップの生体販売も
もうそういう時代ではなくなってきていると思うのです。
不幸な犬猫を増やさないように・・・
その為には不妊去勢、とても大切です。
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